2月3日 節分なので鬼について

2月3日 節分なので鬼について



2-3節分1

2-3節分1-1

2月3日 節分なので鬼について

節分の行事や民話などでおなじみの「鬼」には、よく知られた「赤鬼」や「青鬼」以外にも

「黄鬼」「緑鬼」「黒鬼」が存在し,体の色が違うだけでなく、それ以外の意味があります

「鬼」は、元々中国で「死人の霊魂」を表す言葉ですが、日本においては、仏教や陰陽道の

考えに基づく想像上の怪物を指していて、頭に角を生やして虎の腰巻を付け、地獄の主神で

ある閻魔王に仕えるイメージが一般的ですが、それぞれの鬼について簡単に説明します

「赤鬼」とは、文字通り「赤い鬼」という意味の言葉で、「赤鬼」もまた、「青鬼」など

地獄で罪人を苦しめる役割を負っていると考えられています

「青鬼」とは、「青い鬼」という意味の言葉です。全身が青い色の鬼を言いますが

これも単に体の色を表すだけでなく、「五蓋」の1つを象徴しています

「青鬼」の「青」が表すのは、「瞋恚(しんに)」という煩悩で、「瞋恚」とは、悪意や

憎悪、怒りの感情にあたり、節分で「青鬼」に豆をぶつけることは、「赤鬼」にぶつける

場合とは意味合いに違いがあり、「青鬼」に豆をぶつけると、自分自身を浄化して福徳に

恵まれるといわれています、「青鬼」は手に持っているものも「赤鬼」とは違います

「赤鬼」が手にしているのは金棒、「青鬼」は刺股(さすまた)と呼ばれる武器です

「黄鬼」とは「黄色い鬼」を意味する言葉ですが、これも「五蓋」の1つを表す点で

「赤鬼」「青鬼」と違いはないのですが「黄」ではなく「白」が当てられる場合もあり

該当する煩悩は同じで、「黄鬼」又は「白鬼」が表すのは、「掉挙悪作(じょうこお)」

という煩悩。「掉挙(じょうこ)」は「気持ちがたかぶり頭に血が上った状態」のこと

平静を失った心を指しており、「悪作(おさ)」は「悪い行い」を指します

具体的には、我執や甘え、後悔という感情を表し、これに豆をぶつけると、自己中心的な

考えが消えて公平な思考が出来るようになる、「黄(白)鬼」が持つものも「赤鬼」

「青鬼」とは異なり、両刃のこぎりを手にしています

「緑鬼」とは、「緑色をした鬼」の意味で、これも「五蓋」の1つが象徴されています

「緑鬼」に象徴されているのは、昏沈睡眠(こんちんすいみん)」という煩悩です

これは怠惰や眠気といった、不健康さを表し、節分で「緑鬼」に豆をぶつけるのには

だらしなさや眠気などの緩みを追い払って健康に過ごせる様にとの願いが込められます

ちなみに「緑鬼」の持ち物もほかの鬼とは違い、なぎなたとなっています

「黒鬼」は、「黒い色の鬼」の意味で、これも「五蓋」の1つが当てはめられています

「黒鬼」に相当する煩悩は、「疑(ぎ)」と呼ばれるもので、疑いの心や愚痴などの感情

を表し、節分で「緑鬼」に豆をぶつけることは、心中の不平不満や卑しさを追い払い

心穏やかな生活が送れるようにという意味合いがあります

「黒鬼」の武器もやはりほかと異なり、手には斧をつかんでいます

赤、青、黄(白)、緑、黒の5種類の鬼は色の違いだけでなく

それぞれ「五蓋」の種類によって使い分けることができます

♡今日もブログを見ていただき、ありがとうございました♡

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