われもこう






吾亦紅(われもこう)

まるで実のような丸い花穂、その暗い赤紫の微妙な色合い

秋の風情が漂う吾亦紅は、古くから人々に愛されてきました

名前に、多へん特徴がありますが、さまざまな説があります

一番もっともな説は、花が割れ目を入れた

「帽額(もこう)」のように見えるから

「帽額(もこう)」とは、神社等の御簾の上部に描かれている文様一種で

木瓜(もつこう)とか窠紋ともいいます、他に面白い説としては

昔、紅色の花を集めるように命じられた人のお話に

吾亦紅を採らなかったところ、吾亦紅自身が不服を申し立てたという説

つまり「我も亦(また)紅なり」と

本来は、吾木香と書いていたのですが、この逸話が広まって

吾亦紅になったそうです


吾木香の字を見てもわかるように、香りもいいので

「我も嗅ぐ」ではないかとする説もあるそうです

和歌に詠まれる場合は、 待賢門院安芸の歌に「吾もかう(=かく)」

~鳴けや鳴け 尾花枯葉の きりぎりす われもかうこそ 秋は惜しけれ~

我々は、共感し合うことで心を通わせ、お互いを理解してきました

「私もそうだよ」と語りかけてくる吾亦紅、秋の野のよき友達ですね


俳句では晩秋の季語

「此秋も吾亦紅よと見て過ぎぬ」 白雄











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カリガネソウ






カリガネソウ

別名 ホカケソウ(帆掛草) 空き地や山道にすいすい伸びています

茎が枝分かれして、さらに葉の付け根から細い枝が出て

その先に青紫の花がつきます 雄しべ雌しべが外に突き出す変わった形で

どの枝も二つか三つに分かれていて、しきりに歓迎の手を振ってくれてるようです

がくが鐘の形で、筒状の花冠が二つに分かれ大きく開き

その形が家紋の「雁金」に似ているのでついた名前

また雁が飛ぶ姿に似てることからという説もあります

「雁金」と「借金」は音が同じで、へんな想像をしてしまいそうですが

なかなか繊細な作りの花ですが、独特の匂いがあって

虫たちには素敵な匂いなのでしょうが人にはあまり好まれない香りです

遠目に見る方がいいのかもしれない










水引草






水引草

進物用の包装をする時に、今でも用いる「水引(みずひき)」和紙を縒って

糊で固めたものですが、糊で固めるときの水糊をひく作業から

「水引」というようになったそうです

室町時代ごろから、贈り物に白い紙をかけ、水引で結ぶ習慣が盛んになったとか

いわば今のリボンの感覚だったわけですね

そころは、水引の色も白一色でしたが、次第に様々なルールができ

お祝い事には紅白や金銀、弔事には、黒白、藍白、黄白、銀、白など

また結び方も、何度も繰り返してもいい場合は「蝶結び」や「花結び」

二度とないようにとの願いを込めるときは「結び切り」というように

意味を持たせるようになりました・・前置きが長くなりましたが

この水引の名前がそのままついた花が今日の写真です

す~と花穂を細く伸ばした様子を、水引に見立てたものです

花穂のまわりには、紅色の小さな花がたくさんついています

この小さな花をよく見ると、下の方が白色になっているんです

まさに紅白の水引といった感じですね

夏から秋にかけて、野山にたくさんの花穂を出している水引の花

大地にかけられた「水引」なのかもしれませんね

実りの季節を控えて、きっとおめでた続きなのではないでしょうかね



俳句の8月の季語にもなっています

木漏れ日や流れの光にきらきら輝きながら風の流れの中の変化が美しいです


「水引草目が合ひて立停まる」 石田波浪












葛(くず)の花





葛(くず)の花

別名 裏見草

秋の七草に数えられる葛は、万葉の時代から人々に愛された花です

紫色の美しい花を咲かせますが、万葉人が注目したのは、花ではありません

どこまでも蔓を伸ばし、葉を茂らせて繁殖してゆくその生命力でした

~真田葛延(まくずは)ふ 夏野の繁く かく恋ひばまことわが命 常ならめやも~

所が平安時代になると、人々は葉の方を見るようになります

葛の葉の裏は白っぽく、風に翻って、その白さが見えかくれする様子は

心惹かれるものなのです、そこから、裏見草(うらみぐさ)と呼ばれるように

「裏見」を恋の「恨み」にかけて詠んだ歌も多く見られます

古今和歌集の平貞文の歌に次のようなものが・・

~秋風の 吹き裏返す 葛の葉の うらみてもなほ うらめしきかな~

花が和歌に詠まれるようになったのは、近代短歌の時代になってからのこと

~葛の花 踏みしだかれて 色あたらし この山道を行きし人あり~(釈超空)

裏を見ようとする心を捨て、花をめでるようになって

恋の名劇や悲しみから解放されたかのようです

根を日干しにしたものを葛根(かっこん)といい、古くから解熱などに使われてきました

葛根湯(かっこんとう)って言う名前は、一度は耳にしたことあるでしょう

また葛餅・・おいしいお菓子ですよね・・料理や菓子の材料にもなっています

花ことば・・・「癒し」可憐な花に心が洗われるようです











サネカズラ





実蔓(さねかずら)

マグノリアというとおしゃれっぽいですが、木蓮というと渋く感じます

木蓮の英名がマグノリアです、「白木蓮」や「紫木蓮」がよく知られていますが

同じもくれん科の変わり種が、サネカズラで、蔓を伸ばして延びます

昔の人はよく見ていたんですね、蔓が粘液を出すことに気がつきました

しかも花に似た香りを持っています、それを鬢つけ油として商品化したのです

「美男葛」という別名があるのもそのせいですね

化粧品はネーミングが大切で、コピーライターが

「美男」をとりこんで、宣伝したのかもしれませんね

写真の赤い実は、昨年の秋のものですが、10~11月になると色着きます

この実は乾燥させて咳止め(南味五子・ナンゴミシ)の漢方薬にもなります

また歳時記などには、秋の季語として取り上げられていますが

花の方は取り上げられず、単に美男葛と言えば実の方のことをさします


「水かげは美男葛の葉にも照る」 上村占魚

「会ひにけり美男葛をみるために」 高橋悦男











千日紅






千日紅

百日紅は、百日近くも、紅を保ち続ける花ということですが

その上手を行く花が、千日紅、つまり千日・・・三年以上です(笑)

確かに夏のころから秋の終わりまで、まんまる頭の紅色の花がずっと咲いています

「紅」という名前が付いていますが、他に白や薄紅色などがあります

江戸時代中国を経て日本に伝わった時も、花期が長いということで

大変珍しがられたとか、女性はかんざしにもしたそうです

それにしても、千日は咲かないでしょうと突っ込みたくなりますが

あながちそうでもないらしい~江戸時代の書物に、千日紅を

ドライフラワーとして用いたと記されています

~花の色かわらずして重宝なる物「花壇地錦抄(かだんじきんしょう)」

これが日本で最初のドライフラワーの記録だそうです

イギリスやフランスでは「不死の花」と呼ばれるほど・・・

枯れない方法を探すより枯れても生き続ける道を選んだからこそ

こんなに長く、鮮やかに咲き続けることができるということですね

普段から手足に冷えを感じる方は、紫紅や桃色の花を観賞すると

温かみのある色で脳が刺激されて体が徐々に暖かくなります

また白い花は、頭ののぼせやすい人に効果がありそうですから

寝室に少し多めに飾ってみると効果があります

花言葉は・恋心・変わらぬ愛情・だそうです


また俳句の夏の季語にもなっています

「こほろぎのとびし千日紅の花」 右城暮石
 









ナンバンキセル





ナンバンキセル

別名「思い草」

風に揺れるススキの葉蔭で、うつむき加減に咲いている薄紅色の花

まるで恥じらいながら、恋する人に寄り添っているような

安土桃山時代になって、南蛮人(ポルトガル人が主)が日本にくるようになると

彼らの吸う煙草の煙管に似ていることから、ナンバンキセルとついた

ススキやミョウガの根に寄生する寄生植物です

この手の植物は、生き方とともに形態も独特なものです

ナンバンギセルは、まさしくキセル・パイプそのものの形

長い花柄が20cmほど伸び、先に筒状の花が咲きます

横向きだったのが、がくが斜め下に伸びてきてこの形になります

思うことしかできない思い草、でもひたむきに思うことだけでも

何かを与えていることになるのではないでしょうか

そんな思い草に愛情を注ぐススキ・・ほほえましいカップルです

種子は、ケシ粒よりも細かく、ススキの根元に撒けばかくじつにはつがします

どこかで見つけたら種をまいてみてください

そうでもしないとなかなか見る機会がないかもしれない花です



俳句の世界では秋の季語になります

「行く秋の何思草粉となんぬ」 矢島渚男

「咲くといふものにはあらぬきせる草」 森田公司












オキナワスズメウリ





オキナワスズメウリ

琉球オモチャウリ  別名:オキナワスズメウリ

科名:ウリ科 属名:オキナワスズメウリ属 学名:Bryonopsis laciniosa

琉球オモチャウリ(オキナワスズメウリ)の実は最後は真っ赤になり

そこに入った白いストライプも綺麗で、イノシシの子のウリボウに似てる

カラスウリはオレンジ色で、スズメウリは灰色

そして琉球オモチャウリ(オキナワスズメウリ)が一番綺麗な気がします

スズメウリやカラスウリとはよく似てますが別属の別種です

雌雄同株で一つの株に雄花と雌花が咲いて結実します

別名ヤマゴーヤといわれますが、食べると苦い

しかし、毒がありますので絶対食べないほうがよいそうです。

実は2cmか3cmと小さめでかわいいリースや部屋飾りに利用されます














追伸:昨日のセイロンウリが、どんな形か見たいという要望でしたので

昨年の写真を用意しました・・・ご覧になっていかがですか

味はキュウリそのものですが、癖のない食感で和洋中華なんにでも使える素材

収穫しないでいつまでもぶら下げておくとやがて表面がゴーヤなどと一緒で

黄色みを帯びた赤い色に変色して、ますます不気味な色に変わります(笑)




セイロンウリの花





セイロンウリの花

別名ヘビウリ 蛇のような瓜を見るとぎょっとするのですが

花はウリ科の花らしく、妖艶というか怪しげな花が時にはかわいらしく見えます

スリランカやインドを含む南、東南アジアではミネラルが豊富に含まれ

健康野菜として知られ、病院食にもなるほど

三重県の鈴鹿市で、タネを輸入して新野菜としてプロジェクトを組んでいます

また夏には緑のカーテンとしても利用でき、夏にはよいかもしれない

セイロン瓜はつる性植物で、果実は直径約4センチ

長さ30~50センチの短形と1メートル20~60センチの長形があり

味に苦みが無く、食感、味ともにキュウリのような感覚で食べられます










鷺草をもう一度




鷺草をもう一度

久しぶりに植物園に出かけたら、まだ鷺草が咲いていました

人が少なかったので、カメラ遊びをしてみました

鷺草の花のいかにも鷺が飛んでるようなシーンにならないかと

あれこれやってみました・・自然な形の中でそんなシーンを写したいと

面白くできたのが多重露光・・同じ題材で多重に、それらしく見えますでしょうか

一枚だけ載せてみました・・後は見えるでしょう~強制的にってやつ~(笑)

暑かったのでじっくりというわけにもゆきませんでしたが

そこそこに楽しんで日陰に逃げ込みました

今年はここも全体的に花が小さくて・ややさびしい気もした鷺草です









ワルナスビ






ワルナスビ

北アメリカ原産・・ナス科の植物 別名「鬼なすび」

花はナスに似て可憐ですが、たくましく広がった地下深く根を伸ばし

どんなに引っこ抜いてもまた出てきます

茎には鋭いとげがあって、この点でも厄介な植物で

革手袋がないと刺が刺さって怪我します・・それだけ生命力の旺盛な植物です

この植物の名前をつけるにあたって、始末の悪い草の意味で「悪」をつけたそうです

道端や畑のヘリなどに生えていて、すきあらば畑に侵入しようと狙っています

まるで田舎の悪ガキのようですが、花は星型をした白いかわいい花

また実も小粒なナスのような実で、愛嬌があって被写体になります

左右交互について、まるでチビたちが横棒にしがみついているように見えます










ヒオウギ





ヒオウギ

葉っぱがヒノキの薄板を重ねた桧扇に似ることからついた名前だそうです

一般的には桧扇(ヒオウギ)という呼び名で親しまれています

園芸品種で、黄色やサーモンピンクの花もあります

花が終わると黒い種ができますがこれを「ぬばたま」といい

万葉集では、夜や闇などにかかる枕ことばとして80種あまり使われています

所が平安文学ではすっかり姿を消してしまいます

花図鑑などには古名「ヌバタマ」と書いてあるものもあります

ヒノキの薄板を重ねた桧扇を野羽(のば)と呼んだそうで

種子を「野羽玉」という説もあるそうです

俳句の方では、桧扇を「射干(ひおうぎ)」と書くこともあります

これは漢名の文字をそのままあてたためのものです

同じ字を使うものに「射干(しゃが)」という花がありますが全く別種です


「射干の花や高野をこころざす」 森澄夫










モミジアオイ





モミジアオイ

別名 紅蜀葵(こうしょくき)草本性ハイビスカス アオイ科の多年草

モミジの名が冠せられているのは、葉が掌状に切れ込むうえ

色も赤味を帯びカエデに似ていることらの名前がついたもの

大きな花が鮮紅色で横向きに花が開きます、丸星形で花弁の間にあきがあります

花の芯から長くて赤い蕊が出ています雄しべは雌しべを包み、管状に合着し

ブラシのような形になります、一日花ですが次々と咲いてゆきます

歳時記の夏の花で、しっとりとした真紅で格調の高い花として

俳句の季語としても取り上げられています

「草に寝て山羊紙喰めり紅蜀葵」 飯田蛇笏

「日盛りを何か過ぎゆく紅蜀葵」 宮岡計次








ヤブミョウガ




ヤブミョウガ

露草(つゆくさ)科 ヤブミョウガ属 学名 Pollia japonica

直立した茎の先端が花序となり多数の白い花をつけます

花序は円錐花序で、数個の枝が輪生した「段」が積み重なってつき

両性花と雄花が混じっている両性花

白い筋のような花柱と黄色い葯をつけた雄しべの両方が花から突きだしている雄花

両性花とそっくりですが、花柱は短くて垂れ下がり気味の違いで見分けます

子房は小さく、茶色に変色していることが多く、午後になると

まず雄しべが、次いで内花被片が内側へ巻き込まれるように、夕方にほぼ閉じます

花よりも実がよく知られている植物です・・輪生状に5~6層につき

白い実がやがて青くなり最後には黒く輝く姿はカメラ素材としても面白い










時計草






時計草

時計草も種類がたくさんあります、パッションフルーツが有名ですね

なかなか時計草と結びつかないようです

4~5年かかって6種類集めました、その花たちです

花びらが十数枚あるように見える、そのうち五枚は萼だそうです

花弁と一緒になって、きれいな円を形作っています

その前にたくさんの雄しべが並んでいるように見えますが

これは副花冠(ふくかかん)と呼ばれるものです

これもきれいに並んで時計の目盛のようです

真ん中に、先が五つに分かれた雄しべと、三つに分かれた雌しべが飛び出しています

それがなんとなく時計の針のように見えます

時計草という名前は、江戸時代に渡来し、つけられた名前だそうです

時計はもともと「土圭」と書いたそうです

経度を計る道具だったのですが、日時計として使われるようになったものだそうです

日本初の時計は、天智天皇が作った漏刻(ろうこく)と呼ばれる水時計

やがて十六世紀、西洋から、機械仕掛けの時計が伝わり

江戸時代には和時計とよばれるさまざまな時計を工夫していったようです

ところで、時計草の英名は、「passionflower」情熱の花かと思えば

Passionはキリストの受難という意味だそうです

イエズス会の宣教師たちは、雌しべを釘、雄しべを傷、花弁と萼を

ユダとペテロを除いた十人の使徒に見立てて・・・

この花をキリストの受難の象徴としたのだとか

最近フルーツショップで売られている、パッションフルーツは

この時計草の実で、時計草にもさまざまな時が刻まれているようです

わが家にもこの時計草が腕のような太さの幹になって

三階のベランダまで伸びて、緑のカーテンよろしく夏の日差しを遮ってくれています





















新聞記事 2






「夕有風立秋」

昨日に続いて・・今日も新聞記事をネタにしたものです

まずは2013-8-9の中日新聞夕刊の「遊歩道」をお読みください



読んでみて、いかがですか・・ユーモアー、機知にとんだものは

心の中にさわやかな秋風が吹くでしょう

暑い夏にビール片手にこんな話ができたら素敵でしょう~ね

とりあえず新聞ネタはこれまで~~明日からまた花をアップします




新聞記事 1





大丈夫

お盆休みで郷里に帰る人や家族でご旅行の方もいらっしゃるだろうし~

今年は例年になく厳しい気温の中、家でのんびりされている方もいるかも

今日と明日は、少し時事ネタというか面白い記事を新聞から拾ってきました

題材元は中日新聞夕刊から・・・・

まずは「紙つぶて」をお読みください



最近の若い人たちは(年寄りじみた言い方で好きではないけれど)

言葉の使い方を本当に今までも人たちと異なる使い方をするようになってきましたね

長い言葉を短くすることもさることながら、本来の意味から真逆だったり

まるで違った意味で使っていることが増えてきています

それが大多数になってくると、あたかもそれが正しい使い方となることも

この出光ケイさんの記事も本当にこれが広がると~~

例えば、病院や災害危機管理室などでは、大きな事故が起きかねない

大丈夫が大丈夫ではなくなるわけです・・考えると身の毛もよだつ気がする

さてさて・・皆様はいかが思われますか・・大丈夫・・ですか?(笑)

出光ケイさんや我々の方がおかしいじゃないっていう方もあるでしょうね


明日は、深刻なことではない・・思わずニコリとする話です


ミソハギ






禊萩(ミソハギ)

ミソハギ(禊萩、学名:Lythrum anceps)はミソハギ科の多年草

重要な神事等の前に、罪や穢れがあるとき、厄災を逃れるため・・・

人々は、身を清める儀式を行いました、それを「祓え(はらえ)」と言います

中でも、川や海の水につかって行うものを「禊(みそぎ)」といいます

語源も「身濯(みすすぎ)」が変化したものではないかと言われています

ちょうどお盆の時期に、茎をすっと伸ばして沢山の紅色の花をつけます

昔からこの花を切って水に濡らし、雫をかけて、精霊のお供え物を清めました

花は萩に似ているので「みそぎはぎ」と呼ばれるようになり

それが変化して「みそはぎ」になったそうです

ほかにも「盆萩」「精霊花」「水掛草」・・等と呼ばれてるようです

この花は漢方で、下痢止め薬として利用されて悪い鬼を追い出すと信じられています

最近はお役御免になって静かに咲いてることが多いです

最近の「禊」は、休暇をゆっくりとり、命の洗濯をすることが

メインになっているようですね・・(笑)

この花を見るとなぜか身も心も洗われるような気がしてきます












鷺草





鷺草

鷺草は、湿地帯などにしか咲かない野草で、蘭科の多年草です

白い花の距が長く伸びて、両端が細く裂けています

鷺が羽を広げたのとそっくりです

花以上に葉も珍しい、形が刀のようで、茎のところに鞘をもっており

なおのこと刀を下げたように見えます

その先っぽに鷺が飛ぶわけですから、園芸家でなくても珍重しますね

鷺に似ているから鷺草では、能がないから

学のある人が「鵞毛鳳花」と名付け、コリ過ぎたために広まらなかった

という逸話もあるほど、植物学者から花に縁の少ない人でも

鷺草をこよなく愛しているようです

環境の変化で毎年減少しているそうで、保護育成する人たちによって

湿地帯が守られていて、かろうじて花を維持しているのが現状のようです

夏の季語にもなっているこの花は、俳句にも沢山詠まれています

鷺が舞う姿にあまりにも似ているから多く詠まれるのでしょう



「風が吹き鷺草の皆飛ぶが如」 高浜虚子

「鷺草の白き月夜の旅まくら」 岡部六弥太

「とぶ向きをたがへ鷺草咲きにけり」 井口勝代

















風鈴






風鈴

今年は本当に暑い夏ですね・・・今日のブログは花を少しお休みして

本当は花の整理がまだできていないからですが・・

日本の情緒・・風鈴よもやま話とします

日本人は、暑い夏を涼しく感じるために

いろいろ工夫をしてきました

*襖(ふすま)を簾(すだれ)にかえる

*部屋の中に風の通り道を作る

*暖簾など風を感じられるものをかける

*風鈴で涼の音を聞く

*冷やしそうめんや身体の熱をとる夏野菜を食べる

*酸味のある料理を食べる

*大きな氷を皿にのせて、そっと手をかざして冷たさを感じる

*熱々、辛々のものを食べて汗をかく

*朝夕に打ち水をする

*夜は明かりを暗めにする

まだまだほかにもたくさんありますが

今でも効果的なことが随分ありますので、やってみてはいかがでしょう

田舎で過ごした子供ころが懐かしく思い出されます




物の書によると、風鈴の起源は中国の占風鐸(せんふうたく)と言われるものだそうです

風鈴を竹林に下げて、風の向き、音の鳴り方で物事の吉凶を占う道具とされてたようで

日本には仏教などと一緒に渡来して、鳴物は魔除けの効果があるとされ

古い寺院や塔などの軒下四隅に吊して「厄除け」として使われていたそうです。

風鈴の始まりは、お寺の四隅にかかっている風鐸(ふうたく)

風鐸のガランガランと鳴る音が厄除けとして使われ、その音が聞こえる範囲の住民には

災いが起こらないと言われ、平安、鎌倉時代には、貴族の間で縁側に下げて

外から疫病神が屋敷の中にはいるのを防いだと伝えられています

この風鐸が小さくになったものが「風鈴」となり、今でも、神社などにある

お守りや絵馬などには、鈴がついたものが多いですね。

風鈴は、当初は魔除けとして特別に作られていたのですが

一部の階級にだけ限られていた贅沢なものでした

当時の風鈴は青銅など金属製に限られていましたが江戸後期になって

硝子の風鈴が登場し、だんだんと一般的に広がっていきました

これが江戸風鈴として今に残っています







芙蓉の花






芙蓉の花

アオイ科の花で、中国の詩人白楽天は「長恨歌」の中で

楊貴妃の美しさを、芙蓉という言葉でたたえています

蓮も元々は中国では芙蓉と呼び、いかに中国で愛されたかよくわかります

蓮に似た花が木に咲くことから木芙蓉と呼ばれたのが

現在我々が芙蓉と呼ぶ木です

芙蓉も蓮に劣らない清らかさと気品を備えています

この花も一日花で、朝開いて夕方しぼんでしまいます

最近よく目にする芙蓉の仲間で、酔芙蓉というのがあります

朝は純白の花・・・それが次第に紅をさし夕方赤くなって閉じます

まるで美女がお酒に酔っていくようで、なんとも言えない色っぽさがあります

小説「風の盆恋歌」(高橋治著)で紹介されて以来

「おわら風の盆」の舞台、富山県八尾町は酔芙蓉で有名になりました

「風の盆」も「酔芙蓉」も幻想的な雰囲気と、それを守り伝えている

人々の温かさが不思議と溶け合って、えも言われぬ魅力を醸し出しています



俳句の世界では、芙蓉もいろいろな呼び名があります

芙蓉全般的には、木芙蓉、花芙蓉それに花の色を読み込む、白芙蓉、酔芙蓉など


「初花の芙蓉に澄めり稽古笛」 能村登四郎

「白芙蓉朝も夕も同じ空」 阿部みどり女










棉の花



棉の花

アオイ科の一年草 東南アジア原産で、綿をとるために

古くから世界各地で栽培されてきました

夏から秋にかけて、葉腋に淡黄色またたまに白色の柄のある五弁花をつけます

花が終わると子房が発達してモモの実に似た形の朔果となり

成熟して乾燥すると3裂して白い綿毛があらわれます

これは開絮(かいじょ)といいますが、俳句などでは綿吹くなどと言います

綿には木偏と糸編があり、植物は棉と書きます

製成品を綿と書きます

この花は、トロロアオイやオクラに似ています



「泉州や海の青さと棉の花」 青木月斗


「棉の花白し夕立ちの峯一つ」 山口青邨








ハマボウ





ハマボウ

アオイ科フヨウ属の落葉低木

一日花で朝開いて夕方しぼみます・・内湾や河口の塩性湿地に生育するそうです

7月から8月にかけ、オクラや綿の花に似た黄色の美しい花を咲かせます

中心部は暗赤色であり、中心の雌しべに多数の雄しべが合着していてこの科の特徴

ハマボウの漢字は「浜朴」ですが、意味については、あまり明らかでないようです

かなり木が少なくなっているようで、植物園などで保護育成されています

三重県地方には多く見られる場所が数か所あります

南伊勢町の汽水域に群生で咲いているのが有名で日本最大級といわれる群落

河口に植生し満潮時には幹の部分が海水に浸るそうです








ニチニチソウ





ニチニチソウ

次から次へと咲くので花期が長いように思えますが、名前の通り一日花

暑さや乾燥、大気汚染にも強く、長い間楽しめるので

庭にはこの時期なくてはならない花です

緑色の艶やかな葉、清楚で優雅な花と色~

これらは熱気から来るイライラを解消させてくれます

太陽が大好きな生き生きと咲くニチニチソウは疲れ知らず

この花以外と水のやりすぎで枯れることがあります

五つの分かれた、すっきりとした花弁

夏の日差しがとても似合います、色も紅色、白、紫など種類が増えてます

日本には江戸時代に伝わったそうです
はっきりとした艶やかな色あいが人目を引き

「花魁草」と呼ばれたこともあるそうです

ちなみに「花魁」とは、花の先がけ、梅のことだそうですね

中国では、遊女のことを呼ぶときにも使ったことから

日本でも「おいらん」にこの漢字をあてるようになったそうです

「四時花(しじか)」という異名があり花の時期の長さを物語っていますね

不思議なのは、この葉から「抗癌剤も作られるんだそうです

つまり逆にいえば、強い毒性があるっていうことです

新しい気持ちで迎える日々の積み重ねが

とてつもないパワーを秘めるに至ったということでしょうか

しかし、花の表情はとっても無邪気で、まるでくる日もくる日も

良い日で・・「日々是好日」といってるかのようです

ちなみも花ことばは「再会」だそうです














早咲きコスモス



2日ほどサーバーの不調で、ブログ更新ができませんでした
ご心配いただきお電話まで、申し訳ありませんでした
体調に異常はありません・・ご報告させていただきます
ありがとうございました






早咲きコスモス

コスモスの和名は皆様よくご存じの「秋桜」ですね

花の形、またたくさんの花が群がっている様子が

桜に似ていることで「秋桜」呼ばれようになったそうです

今では秋以外の季節にも咲く品種も多く出回っていますが

やはり日本の秋を彩る花だと言えます

その秋を先取りしたように、早咲きの品種が花を咲かせています

コスモスが日本にやってきたのは比較的新しく、明治の中ごろです

日が浅い割には日本人の心にしっかり根をおろしています



与謝野晶子の歌にこんなのがあります

「こすもすよ 強く立てよと 云いに行く 女の子かな秋雨のなか・・・」



淡く優しい色あい、楚々とした風情、秋風になびく様子

どれをとっても弱弱しく見えますがとても強く、たくましい生命力を持った花です

コスモスの名前は、ギリシャ語の秩序、調和、宇宙という言葉からだそうです

食欲不振、疲労感に悩まされる時は、コスモスの咲いている場所に行き

身近に飾ってエネルギーを補給するとよいですよ

コスモスの強い生命力が、疲れた体にパワーを与えてくれます

花言葉は「努力が実る」だそうです











鬼ゆり





オニユリ

そもそもユリは古くから、球根を食用にするために栽培されてきました

コオニユリより一回り大きな花をつけ、葉腋にムカゴをつけます

斑点をたくさんつけた、橙紅(とうこう)色の花が反り繰り返って咲く姿は

のどかの高原などではひときわ鮮やかに彩りますが

最近は街の中でもよく見かけますね・・イメージがガラッと変わりますけどね

散策中に出会うと、そのパワーに刺激されて疲れを忘れて

エネルギーがわき出てくる感じがします

日本にはたくさんの百合が咲きます・・ユリ大国ですから

もともとユリと言えばヤマユリですが

オニユリはカノコユリと同じく咲くのが夏の後半になってからで・・

色がいかにも子供のお話に出てくる鬼をイメージさせます



俳句などでは、ユリの種類が多いので個々の名前をそのまま読み込みます

たとえば・・オニユリは~

「鬼百合や灯台の影引く崖に」 福島五浪

カノコユリは~

「鹿の子百合提げて漁夫来る島祭」 淵脇護


花言葉は・・・「心機一転」だそうです